節約をしようと考えると、まず最初に手を付けやすいのは食費の節約だと考えてしまいます。なぜ、食費を節約しようと考えてしまうのでしょうか?
手っ取り早く節約できそうと思う
切り詰めると貯金ができると思ってしまう
というような理由からではないかと思います。
しかし、食費を節約するのは一番最後でいいと思います。
なぜなら、
食事は生きるために必要なことだから
食費を節約しても大きな貯金にはつながらないから
です。
この記事では、食費は無理に節約する必要はないということと、食費の適正金額について紹介したいと思います。
食費の節約を考える前に固定費の削減を!
まず最初に、貯金を増やしたいのなら食費を節約することを毎日考えるよりも固定費を減らすことをおすすめします。
もしも、毎週外食に行っているとか、毎日お惣菜を食べているというような明らかに無駄の多い食費なら節約の効果は大きいかもしれません。
しかし、そうではなくある程度、節約して食費を管理している場合、これ以上節約して食費を切り詰めても大きく貯金につながるということは少ないです。
固定費を減らすことができれば、節約効果はずっと続きます。固定費の削減をするのは面倒ですが、一度固定費を削減すれば、毎日キリキリと節約するよりも効果も大きく、ストレスも少ないです。
食費は節約するべきではない?
食費をあまり節約しすぎるのはおすすめしません。
食費を節約しすぎると家族の健康を維持できなくなるかもしれません。健康な生活を送るためだけでなく、一家だんらんの中心にあるのが食事だと思います。
少しの食費を節約したために、病気になってしまって病院にかかるようになっては元も子もありません。食事と病気の関係ははっきりとはわかりませんが、バランスの良い食事は健康に過ごすたに大切だと思います。
食費を節約するために毎日ピリピリしてしまうのも良くありませんよね。
特に成長期の子供がいる家庭では食費を削りすぎることはおすすめしません。
私もかつては食費を節約したくて、ピリピリしていました。
食費の適正金額は?
ファイナンシャルプランナー横山光昭さんが提唱する家計の黄金バランス比はこちらです。
横山光昭さんの著書【約7000世帯の家計診断でわかった! ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の家計の「支出の割合」】がとても参考になります。
食費: 15%
水道光熱費: 6%
通信費: 5%
小遣い: 8%
預貯金: 18%
生命保険料: 4%
日用品: 2%
医療費: 1%
教育費: 4%
交通費: 2%
被服費: 2%
交際費: 2%
娯楽費: 2%
し好品: 1%
その他: 3%
この割合から、食費は手取り収入の約15%が適正になります。
本の中には細かく家族構成別に予算の割合について書かれています。
しかし、家庭によって状況は違います。かーこ家のように5人家族ってパターンとして載っていないことが多いです。それに家庭によっては教育費がかかることもありますし、ガソリン代がかかることもあります。絶対にこの割合でないと間違いということではなく、あくまでも予算を作るときの参考に見ていけばいいのかなと思います。
だいたいこんなもんかなということで食費は手取り収入の15%くらいと考えておけばいいですね。
食費の加算の目安は?
この支出の割合がわが家の家計に合わないと感じるときは、食費に加算して考える方法もあります。
ファイナンシャルプランナー丸山晴美さんによると食費を加算するなら、お弁当を作る場合は一人当たり3000円、食べ盛りの中高生がいる場合は、一人当たり5000円が目安ということです。
ただし、食費を加算する時は、外食費、酒代を削るようにします。食費を加算するだけだと、貯金額が減ってしまいます。
食費は節約するのではなく無駄を省く
食費は手取り収入の15%+各家庭に応じた加算が目安です。
食費は節約する必要はないと言いましたが、15%以上になっている場合はどうすればいいのでしょうか。毎日の食料品を節約するのではなく、食費の管理の方法を変えたり、無駄を見つけて省くように心がけます。
外食費は含めない
外食費は、食費に含めないようにしましょう。
外食費を食費に含めてしまうと、どうして予算オーバーしたのかがわかりにくくなります。家計管理もしにくくなってしまいます。外食費は、雑費や娯楽費のような項目で食費とは分けるようにしましょう。
米は別で管理、酒代はし好品として管理する
食費の予算の中から米代だけは分けて管理しましょう。
例えば月にお米を10kg食べる家庭なら最初から米代は別で取っておきましょう。そうすると、米を買う時に他のものの予算を考えずにいつでも買うことができます。
毎日晩酌をするという人は酒代も食費に入れていませんか?
酒代は、食費ではなくし好品として管理するようにしましょう。
酒代が増えて、いつもの食料品が買えなくなると、困ってしまいます。お酒には軽減税率も適用されませんので、消費税が10%に増税された後はこれまで通りに購入しているとさらに金額が増える可能性があります。
割引のお惣菜が多くない?
夕方にスーパーへ行くと2割引き!などというシールが張ってあるお惣菜が多くあり、ついついたくさん買ってしまったということはありませんか。
たまにならありだと思いますが、仕事帰りにスーパーに行くとついつい毎日買ってしまうということなら見直した方がいいですね。せっかく仕事に行っているのに支出を増やしてしまっては意味がありませんよね。
2点500円などの複数だと安くなる割引も、本当にその数が必要でないなら、無駄になってしまいます。割引に踊らされて余計に高い買い物にならないようによく考える癖をつけましょう。
在庫確認をしっかりと!
家にあるのにまた買ってしまったということはないですか?
私は、よくやってしまっていました。気が付くと、使いかけの調味料がいっぱいあったとか、まだまだキュウリはあったのに、また買ってしまったなどなど・・・。
気づいた時の、絶望感・・・ハンパないです。
そこで、私が実践している方法は冷蔵庫にホワイトボードを張ることです。
ホワイトボードに購入するものを記入し、買い物する日にスマホで撮影して出かけるだけです。少しの工夫で、無駄に多く買ってしまうことを防ぐことができます。
腐らせてしまった、食べ残しはない?
つい多く買ってしまったり、家族があまり好きではない食材を買って、結局食べることができずに腐らせてしまうということもあります。食べきれる量や家族の好みも考えて買い物をするようにしましょう。安いからと食べきれない量の食品を買ってしまい、結局食べきれなくては意味がありません。大量に食品を買った時には、冷凍保存がおすすめです!
ついついお菓子やジュースを買いすぎていない?
子供が毎日おやつやジュースを飲むからと必ず買い置きをしていませんか?
おやつもジュースも高いものではありませんが、塵も積もればで1カ月たつと結構な金額をしめていたということもあります。ジュースは必ず必要なものではありませんし、おやつは手作りもできます。お菓子やジュースが必ず家にあるという人は、いくらくらい使っているのかを計算してみるのもいいかもしれません。
まとめ
食費は、節約しすぎもよくありません。
食事は家族の元気の源です。バランスの取れた食生活は、一番大切なことだと思います。
ただ、だらだらと食費を増やしていいものではなく、適正な食費の金額を知り、その金額に近づける努力は必要ですよね。
節約するというよりは、無駄を省き、買うべきものは買い、無駄なものは買わないという買い物のくせをつけることが大切です。
主婦は、家族の元気の源です。食費を無理に減らすことを考えるよりも、毎日楽しい食生活を家族に届けるように頑張りましょう。
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